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【おすすめ】便秘薬 市販薬【内服薬/刺激性・非刺激性】

便秘薬を「非刺激性便秘薬」か「刺激性便秘薬」で選ぶ

市販薬として出回っている便秘薬は種類がたくさんあります。

自身の便秘の症状に合わせて適切な便秘薬を選択していきましょう。

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便秘薬には非刺激性(腸に刺激を与えずに排便を促す)の優しいタイプ刺激性(腸に刺激を与えて排便を促す)のタイプにわかれます。

 

非刺激性は効果が優しく癖になりにくいというメリットがありますが、効果が刺激性に比べて時間がかかるというデメリットがあります。

刺激性は効果が高く数時間後には効果がでるというメリットがありますが、日常的に使用してしまうと耐性がつきやすく便秘薬なしでは排便できなくなってしまうというデメリットがあります。

 

 

便秘薬を今まで使ったことがない人はまず効果が優しい非刺激性便秘薬から使うようにしましょう。いきなり強い便秘薬を使用するとその便秘薬に頼り切ってしまい、便秘薬なしでは排便できなくなってしまいます。

非刺激性便秘薬で効かない場合は症状に合わせて刺激性便秘薬に切り替えていくようにしましょう。また、3日以上でなくて今すぐ出したい場合は浣腸を選択するのもいいかもしれません。

 

 非刺激性便秘薬

 

非刺激性便秘薬の主成分は酸化マグネシウムや水酸化マグネシウムを配合しているものがおおいです。くせになりにくく、副作用の心配が少ないのが特徴です。

 

主成分である酸化マグネシウムや水酸化マグネシウムが腸の中の水分を集めて、便を軟らかくしてくれます。主成分の違いとしては酸化マグネシウムは水酸化マグネシウムに比べて保水作用が高いと言われています。

 

市販薬では以下のものがあります。

 【酸化マグネシウム配合】

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 酸化マグネシウムE便秘薬

非刺激性便秘薬であり、くせになりにくく、副作用の心配が少ないです。6錠中に酸化マグネシウム2000㎎配合。5歳から服用可能で、15歳以上だと1回3~6錠を就寝前に服用します。初回は最小量(15歳以上だと3錠)を使用し、それから症状に合わせて増量・減量してください。症状に合わせて増やしたり減らしたりできる事が特徴です。

 

 

 3Aマグネシア

酸化マグネシウムE便秘薬と同じ主成分、同じ使い方のお薬です。また、3Aマグネシアの酸化マグネシウム活性水酸化マグネシウムを使用しており、同じ酸化マグネシウムでも保水力が高いです

 

 

 スルーラックデルジェンヌ

6錠中に酸化マグネシウム2000㎎に加えて、ヨクイニンエキスを配合していることが特徴です。ヨクイニンは肌に潤いを与える成分で便秘に伴う肌トラブルをケアしてくれます。使い方は酸化マグネシウムE便秘薬と同じです。

 

 【水酸化マグネシウム配合】

 ミルマグ

 


 

上記のお薬と異なり非刺激性の水酸化マグネシウムを使用したお薬。吸水力は水酸化マグネシウムより酸化マグネシウムのほうが高いと言われています。錠剤タイプ(錠剤ミルマグLX)と液体タイプ(ミルマグ液)のお薬があります。錠剤タイプは1回使用量が上記で紹介したお薬とは違うので注意してください。液体タイプは便秘治療薬として用いる場合3歳から使用でき、錠剤タイプと同じく便秘薬として使用する場合は1日1回就寝前に服用しましょう。

 

 

刺激性便秘薬

 

刺激性便秘薬の主成分はピコスルファートナトリウム、ビサコジル、センノシド、センナ、大黄を配合しているものが多いです。

腸を直接刺激して排便を促すため効果が高いですが、日常的に使用すると便秘薬なしでは排便できなくなりますので注意が必要です。便秘薬が初めての方はまず、非刺激性の便秘薬から使用するようにしましょう。

市販薬では以下のものがあります。

 

【ピコスルファートナトリウム配合】

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ピコスルファートナトリウムは大腸で腸内細菌により活性化され、蠕動運動を高めてくれるとともに、腸内の水分が吸収されてしまうのを抑えて便通を促す効果があります。

 

 ビオフェルミン便秘薬

5錠中にピコスルファートナトリウムを7.5㎎配合。1日1回就寝前の服用でよく、また症状に合わせて増量・減量することができます。他のピコスルファートナトリウム配合製剤と違い、11歳からの服用が可能です。またピコスルファートナトリウム以外にも乳酸菌やビフィズス菌も配合しており、腸内環境を整えてくれます。

 

 

 ビューラックソフト

3錠中にピコスルファートナトリウムを7.5㎎配合。1日1回就寝前の服用でよく、また症状に合わせて増量・減量することができます。15歳からの服用になります。

 

 

【ビサコジル配合】

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ビサコジルセンノサイドカルシウムは腸を直接刺激して低下している腸の蠕動運動を活発にしてくれます。

DSSは硬くなった便に水分を浸透させて軟らかくしてくれます。

 

 ビューラックA

3錠中にビサコジル15㎎配合。1日1回就寝前の服用でよく、また症状に合わせて増量・減量することができます11歳からの服用が可能です。

 

 

 コーラック

2錠中にビサコジル10㎎配合。1日1回就寝前の服用。15歳からの服用になります。

 

 

 コーラック

3錠中にビサコジル15㎎配合。1日1回就寝前の服用でよく、また症状に合わせて増量・減量することができます11歳からの服用が可能です。ビサコジル以外にもDSSという成分を配合しており、硬くなった便に水分を浸透させて軟らかくしてくれますコーラックと違いコーラックⅡは症状に合わせて適宜増減できる事、ビサコジル以外にもDSSを配合している点が異なります。

 

 

 コーラックファースト

4錠中にビサコジル10㎎とDSSを配合。コーラックⅡとの違いは1錠中のビサコジルの配合量がコーラックⅡの半分(2.5㎎)としたことで少ない量から初められることです。ただし、15歳以上の方の服用で、コーラックⅡは最大ビサコジル15㎎(1回3錠)まで増やすことが出来ますが、コーラックファーストは最大ビサコジル10㎎(1回4錠)までしか増やせません。

ですので、ビサコジル配合のコーラックシリーズで初めるのであればまず、コーラックファーストを1回1錠(ビサコジル2.5㎎)から初め、効かなければ増量していき最大1回4錠(ビサコジル10㎎)まで増やしましょう。それでも効かないのであればコーラックⅡを1回3錠(ビサコジル15㎎)で使うのがよいかと思います。

 

 

 スルーラックS

3錠中にビサコジル15㎎と生薬センナ由来のセンノサイドカルシウム配合。1日1回就寝前の服用でよく、また症状に合わせて増量・減量することができますセンノサイドはビサコジルと同じく腸を直接刺激して便秘を改善させる成分です。上記で紹介したコーラックシリーズと異なり、15歳からの服用であることに注意しましょう。

 

 

 スルーラックプラス

3錠中にビサコジル15㎎とセンノサイドカルシウム、DSSを配合。使い方はスルーラックSと同じです。スルーラックSと異なり、DSSという硬くなった便に水分を浸透させて軟らかくしてくれる成分も配合しています。センノサイドについてはスルーラックSより少なめです。硬い便にお悩みの方はこちらがおすすめです。15歳以上からの服用になります。

 

【センノシド配合】

上記のスルーラックにも配合されていたセンノシドですが、腸を直接刺激して低下している腸の蠕動運動を活発にしてくれる効果があります。

 

 コーラックハーブ

2錠中にセンノシド57.12㎎、甘草エキス末80㎎配合。甘草エキス末はセンノシドによる腸の収縮しすぎによるお腹の痛みを和らげてくれます。1日1回就寝前の服用でよく、また症状に合わせて増量・減量することができます。15歳からの服用になります。

 

 

ほかにもセンノシド配合の便秘薬は上記でも紹介したスルーラックSスルーラックプラスがあります。センノシドの配合量が一番多いのはコーラックハーブになります。

 

【大黄配合】

生薬の「大黄」と「甘草」を配合した漢方薬であり、大腸を動かし自然に近いお通じを促します。

 

 タケダ漢方便秘薬

大黄甘草湯エキス散を配合。大黄甘草湯は生薬である大黄と甘草を配合しています。1日1回就寝前の服用でよく、また症状に合わせて増量・減量することができます5歳からの服用が可能です。

 

 

 皇漢堂漢方便秘薬

タケダ漢方便秘薬と同じく、大黄甘草湯エキス散を配合。大黄甘草湯の量はタケダ漢方便秘薬より多く、効果も強そうです。1日1回就寝前の服用でよく、また症状に合わせて増量・減量することができます5歳からの服用が可能です。

 

 

 

今回は非刺激性便秘薬と刺激性便秘薬の市販薬について紹介しました。

次回は便秘薬の座薬タイプや浣腸タイプについて紹介したいと思います。